諸星裕「大学破綻 -合併、身売り、倒産の内幕」

桜美林大学大学院教授の諸星裕氏の「大学破綻 -合併、身売り、倒産の内幕」を読み終えました。
   
大学破綻  合併、身売り、倒産の内幕 (角川oneテーマ21)大学破綻 合併、身売り、倒産の内幕 (角川oneテーマ21)
(2010/10/09)
諸星 裕

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大学淘汰が加速する2010年代、活路はどこにあるのか? 日米の大学経営実態を知り尽くした著者が、大学危機の裏側と再生の道を語り尽くす。「偏差値40以上お断り」と言い切れる大学が強い、など大胆な提言。
(Amazon.co.jpより)



「全入」時代を迎え、大学淘汰の時代が始まっています。
本書で記されているように、大学経営陣、職員、教員の意識改革、そして、その大学で何が出来るのか、何を目指すのかという明確な方向性を打ち出さないといけないようです。

「そんなの当たり前じゃないか」と言われそうですが、本書では実際にそれが出来ていない大学が多いことを指摘しています。

「とりあえず、「大学」に入っておれば問題ない」という我々が大学進学した25年前とは状況は変わっているようです。
方向性を打ち出せない、没個性で中途半端な大学は消えていく。


本書では、これからの日本に必要な大学を3種類挙げています。

一つ目は、世界レベルの研究を行うことの出来る大学。
これは言葉そのままです。
わかりやすいですね。

二つ目は、「本当の意味での教養人」を養成する大学。
幅広く高い教養をベースとし、大学院での専門分野に進むための基礎教育も行う。
大学院に進んでから、もしくは就職してから求められる様々なニーズに即応できる高度な素養を育成すると言うことでしょうか。

三つ目は、「勉強の出来ない子」を育てられる大学。
これは「全入」時代を踏まえての一つのあり方ですね。
例えば偏差値が低く、学習意欲のない学生を集め、在学中に鍛え上げ、社会に役立つ人材に育て上げる。
「読み書きそろばん」をベースとし、その上で何らかの専門性を持ち、社会人として人生を立派にスタートするための教育を行う、とのことです。

特に三つ目は、大学側だけでなく、社会全体がそういう大学を受け入れる意識改革を必要とするのでは無いでしょうか。


本書を読んで気づいたのですが、確かに、大学教員は、「研究者」であっても「教育者」ではない方が少なからず存在するようで。
そもそも大学教員には資格がありません。
大教室で、だらだらとメリハリのない話で、学生を居眠りさせてしまう講義。
頻繁に休講を繰り返す講義。
自分の「研究」が大事、で済むことでしょうか。

今考えてみれば、そういうのは、「ボッタクリ」ですね。
授業料の無駄です。



決して安くは無い授業料を払うのだから、大学進学時の選択は慎重にしていきたいし、大学にはその上での情報開示を進めて欲しいですね。

大学在籍の数年を、ただのモラトリアム期間で終わらせてはならない。
自分自身の反省でもありますが (^_^;
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